犬や猫も人間と同じように、**緑内障(りょくないしょう)**という目の病気になることがあります。
今回は、動物看護師の私・ももが、愛犬ララちゃん、愛猫ルルくんと一緒に、緑内障の基礎知識をわかりやすくお伝えします。
緑内障とは?
緑内障は、眼の中の圧力(眼圧)が高くなることで視神経がダメージを受け、視力が失われてしまう病気です。
人間でもよく聞く病名ですが、実は犬猫でも決して珍しくありません。
特に犬では遺伝的に発症しやすい犬種(柴犬、シーズー、コッカー・スパニエルなど)が知られており、猫では高齢になるとリスクが高まることが多いです。
どうして緑内障になるの?
眼の中には「房水(ぼうすい)」という液体が流れています。
この房水が正常に流れなくなったり、排出がうまくいかなくなると、眼圧が上がり、視神経に負担がかかります。
視神経はとてもデリケートで、一度ダメージを受けると回復が難しいため、早期発見・早期治療がとても大切になります。
どんな症状が出るの?
最初は飼い主さんも気づきにくいのですが、進行すると次のような症状が見られることがあります。
特に**「片目だけ様子が違う」「急に目を痛がる」**ときは要注意です。

ララちゃん、ルルくん、今日は“緑内障”についてお話するね

りょくないしょう?なんだか難しそうな名前だね〜

目の病気にゃ?ボクも気をつけないと…

そうそう、目の中の水の流れが悪くなって、目が痛くなったり見えにくくなったりする病気なんだよ

早く見つければ治せるの?

完全に治すのは難しいけど、進行を遅らせることはできるの。だから“早く気づく”ことがとっても大事なんだよ
緑内障の診断と治療
動物病院では、専用の機器で「眼圧測定(がんあつそくてい)」を行って診断します。
検査自体は数秒で終わり、痛みもほとんどありません。
もし眼圧が高ければ、点眼薬(目薬)や内服薬で眼圧を下げる治療を行います。
進行が早い場合や、薬だけでコントロールできない場合は、レーザー治療や手術を選ぶこともあります。
飼い主さんができること

ボクの目、いつもピカピカだから大丈夫にゃ!

ルルくんも若いけど、将来のために健康診断でチェックしておこうね

わたしもこの前、ももに目の検査してもらったよ♪

そうだね、ララちゃん。年をとると病気のリスクも増えるから、定期的にチェックすることが大事なんだよ
緑内障の予防はできるの?
残念ながら、遺伝的な要因が大きい場合は完全に防ぐことは難しいです。
でも、定期的な検診と早期発見で、失明のリスクを減らすことはできます。
また、目に異常があるときに自己判断で市販の目薬を使うのは危険です。必ず獣医師に相談しましょう。
飼い主さんへのメッセージ
犬猫の緑内障は、**「痛み」と「視力低下」**という二つの大きな問題を引き起こす病気です。
早く気づくことが、目の健康を守る第一歩です。
毎日のスキンシップやお手入れのときに、ぜひ目の様子も一緒にチェックしてあげてください。
まとめ

ララちゃん、ルルくん、これからも一緒に目の健康を守っていこうね

うん!これからもたくさんお散歩して景色を楽しみたいからね♪

ボクも窓から鳥さんを眺めたいにゃ〜

そのためにも、定期的に健康診断に行こうね!
おまけ
緑内障になると、とても目が痛くなります。
そのため、目を前足で描こうとしたり、床に擦り付けようとしたりします。
その時に、目を傷つけてしまうと良くないので、目を傷つけてしまわないように、エリザベスカラーをつけて目を守ってあげましょう!
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