こんにちは、動物看護師のももです。
「外出から帰ってきたら、布団に猫のおしっこが…!」
そんな経験をされた飼い主さん、実は意外と多いんです。
猫はきれい好きで、普段は決められた場所でしっかり排泄するイメージがありますよね。
それなのに、どうして人の布団の上でしてしまうのでしょうか?
今回は、その理由と対策についてまとめてみました。
原因と対策:「トイレ環境への不満」
猫にとってトイレはとても大切な場所。
少しでも気に入らない点があると、使いたくなくなってしまうんです。
たとえば、
こうした理由で、代わりに安心できる布団の上を選んでしまうことがあります。
🔸対策
→ トイレはいつも清潔に。静かな場所に置き、猫が好む砂を使ってみましょう。
原因と対策:「ストレスや不安」
猫はとても繊細な動物です。環境の変化に弱く、ストレスを感じると、排泄の失敗という形で現れることがあります。
たとえば、
猫にとって布団は「飼い主のにおいがする安心できる場所」。
そこに排泄することで、「寂しいよ」「不安だよ」と気持ちを表しているのかもしれません。
🔸対策
→ たっぷり遊んであげる、やさしく声をかける、隠れ場所を用意するなど、安心できる時間を増やしてあげましょう。
原因と対策:病気や加齢による変化
トイレまで間に合わない、痛くて行けないなど、病気や高齢による体の変化も原因のひとつです。
特に注意したいのは、
こうした場合は、膀胱炎や尿石症、腎臓病などの病気が隠れている可能性も。早めに動物病院で相談してくださいね。
繰り返させないために
一度布団で排泄してしまうと、においが残って「また同じ場所にしてしまう」ことがあります。
🔸対策
→ 洗濯だけでなく、ペット用の消臭剤や酵素系クリーナーでにおいをしっかり落とすことが大切です。市販の香りでごまかすタイプではなく、においそのものを分解するタイプがおすすめです。
おわりに
猫が布団で排泄してしまうのは、「わざと」ではありません。
その行動の奥には、環境の変化や体の不調、心のサインが隠れていることがほとんどです。
大切なのは、「叱る」のではなく、「なぜそうしたのか?」をやさしく見つめてあげること。
少しずつでも原因を見つけて、猫ちゃんが安心して暮らせる環境を整えてあげましょう。
今日も、猫との暮らしがあたたかいものでありますように。
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