犬猫の中毒シリーズ①キシリトールの危険性を徹底解説

私たち人間にとってはおなじみの甘味料「キシリトール」。

虫歯予防ガムやタブレット、歯磨き粉など、いろいろな製品に使われています。

でも、犬や猫にとっては命にかかわるほど危険な存在であることをご存じでしょうか?

今回は、犬猫の飼い主さんが知っておきたいキシリトール中毒の恐ろしさについて、ゴールデンレトリバーのララちゃん、ハチワレ猫のルルくん、私ももと一緒にお話ししていきます。

もも
もも

今日はキシリトールのお話だよ。ララちゃん、ルルくん、知ってる?

ララちゃん
ララちゃん

なんだかおいしそうな名前だね!甘いのかな?

ルルくん
ルルくん

ボク、机の上に置いてあった白いタブレットを転がして遊んだことあるにゃ…。

もも
もも

それが危ないんだよ。少しだけでもとっても危険なんだ。

キシリトールってどんなもの?

キシリトールは天然の甘味料で、人の食品に多く使われています。

砂糖に近い甘さがありますが、カロリーが低く、虫歯を予防する効果もあるため人気です。

一方で、犬が口にすると強い毒性を示すことがわかっています。

猫の場合、実際に中毒を起こした例は犬ほど多くありませんが、

絶対に安全というわけではないため注意が必要です。

どれくらい危険なの?

犬が体重1kgあたり0.1g程度のキシリトールを摂取しただけで、

低血糖(血糖値の急激な低下)を起こす可能性があります。

例えば5kgの小型犬なら、たった0.5g程度でも症状が出てしまうことがあります。

また、より多い量を摂取すると肝不全に進行し、命を落とすこともあります。

もも
もも

たとえば、人用のキシリトールガム1粒に0.3〜1gのキシリトールが含まれているんだよ。

ララちゃん
ララちゃん

えっ!?ガムを2粒食べただけでも危ないの?

もも
もも

そうなんだよ。小さい子ほど影響が大きいから、特に気をつけなきゃいけないんだよ。

ルルくん
ルルくん

こわいにゃ…。あんなに小さいのに…。

どんな症状が出るの?

摂取してから30分〜1時間程度で、以下の症状が現れることがあります。

  • 嘔吐
  • 元気がなくなる
  • ふらつき・倒れる
  • けいれん
  • 意識がなくなる

大量摂取の場合は、数時間から数日以内に重度の肝障害を引き起こし、黄疸や出血傾向が現れることもあります。

誤食を防ぐために

キシリトール中毒のほとんどは「誤食」によって起こります。

ガムやお菓子をテーブルやバッグに置いたままにしないこと、ゴミ箱を荒らされないようフタを閉めることが重要です。

とくに小さなお子さんがいるご家庭では、床に落としたものを犬猫がすぐ口にしてしまうことが多いので注意しましょう。

もも
もも

ちなみにルルくん、キシリトール入りの歯磨き粉を舐めたことない?

ルルくん
ルルくん

…にゃ、ないよ!(ドキドキ)

もも
もも

よかった。歯磨き粉もすごく危ないから、絶対に人用は舐めないようにね。

ララちゃん
ララちゃん

ももちゃん、ガムとかはどうやって保管すればいいの?

もも
もも

引き出しや棚にしまって、絶対に届かないところに置くのが一番だよ。

食べてしまったらどうする?

もし誤って食べてしまったら、すぐに動物病院へ連絡してください。

「何を」「何粒」「いつ頃」食べたのかをできるだけ正確に伝えましょう。

自己判断で吐かせるのは危険な場合がありますので、獣医師の指示を仰ぎましょう。

もも
もも

命にかかわることだから、迷ったらすぐ病院だよ。

ララちゃん
ララちゃん

気をつけるね!ガムは食べないよ!

ルルくん
ルルくん

ボクも転がして遊ぶのやめるにゃ…。

もも
もも

みなさんもおうちの中をチェックしてみてくださいね。

私たちにとって便利なものが、犬猫にとっては危険な毒になることがあります。

甘い香りに誘われる子も多いので、しっかり管理を心がけて、大切な家族を守りましょう。

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