こんにちは、ももブログのももです。
今回は犬猫の中毒シリーズ第2弾として、意外と知られていない「ぶどう・レーズン中毒」について詳しく解説します。
ぶどうは人間にとってヘルシーで美味しい果物ですが、犬や猫にとっては命を脅かす危険な食べ物です。
犬の中毒については比較的知られてきましたが、猫もぶどうを食べると同様に腎障害を引き起こす恐れがあるため、要注意です。
ぶどう中毒の厄介な点は、
「どの成分が中毒を起こすのかがまだ特定されていない」
「同じ量を食べても症状の出る子と出ない子がいる」
ことです。
つまり、少量でも危険性がゼロではないため、絶対に与えないようにするしか予防策はありません。
中毒の原因になるもの

特にレーズンは乾燥している分、少量でも濃縮されているので要注意です。
食べてしまったときに出る症状

早ければ数時間以内に次のような症状が現れます。
さらに時間が経つと、腎臓が急激にダメージを受けることで尿が出なくなる(無尿)などの急性腎不全に進行し、命に関わる状態に陥ります。
最悪の場合、数日以内に亡くなることもあります。
以前勤務していた動物病院でも、拾い食いでレーズンパンを食べてしまった犬が緊急来院し、入院・点滴治療を受けました。
迅速に処置を行ったことで命を取り留めましたが、治療が遅れていたら回復は難しかったかもしれません。
猫の場合も油断禁物

猫は犬ほど食欲旺盛ではないため誤食の頻度は低いものの、パンやお菓子に興味を示す子もいます。
猫も同様に腎障害を起こすリスクがあるので、食べさせないようにしましょう。
🐾もし食べてしまったら
- すぐに動物病院へ連絡
・何を、どれくらい食べたか
・食べてからの時間
・犬猫の体重
を伝え、指示を仰ぎます。 - 自己判断で吐かせない
塩や指を使って吐かせるのは危険です。
獣医師の判断で催吐処置を受ける必要があります。 - 早期対応が鍵
中毒は早いほど回復率が高まります。
「様子を見ようかな」と迷わず、すぐに病院に相談してください。
中毒を防ぐための対策

「うちの子は少し食べても平気だったから大丈夫」という考えが事故を招きます。
ぶどうやレーズンは絶対NGの食べ物だと覚えておきましょう。
今回の中毒シリーズをきっかけに、家の中をもう一度見直してみてください。
大切な犬や猫がずっと健康でいられるよう、一緒にしっかり予防していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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