愛犬がしきりに耳をかいたり、頭を振っているのを見たことはありませんか?
もしかするとそれは「外耳炎(がいじえん)」のサインかもしれません。
外耳炎は犬によく見られる耳の病気で、放置すると慢性化したり、耳の奥まで炎症が広がることもあります。
今回は動物看護師の視点から、外耳炎の症状や早期発見のポイント、治療・予防のコツをお話しします。
外耳炎ってどんな病気?
外耳炎は、耳の穴から鼓膜までの外耳道に炎症が起こる病気です。
原因はさまざまで、
耳の中の細菌やマラセチア(カビ) アレルギーやアトピー性皮膚炎 耳ダニ 耳毛や耳の形(垂れ耳の子に多い) 水や湿気のこもり
などが挙げられます。

ララちゃん、最近耳をかゆがってない?

うん、今は大丈夫!でも前に耳が赤くなって、病院行ったよね。

ボクは耳掃除されるとゴロゴロ言っちゃうけど、ワンちゃんは苦手な子が多いんだよね。
外耳炎のサインを見逃さないで
外耳炎の初期症状はわかりにくいこともあります。
早めに気づくためにチェックしたいポイントは次の通りです。

ララちゃん、もしまた耳が赤くなったらすぐ教えてね。

うん!でも耳の中って自分じゃ見えないから、ももがチェックして〜。

耳のにおいが変わったら要注意だよ!ボクは鼻がいいからすぐわかるにゃ。
放置するとどうなるの?
外耳炎を放置すると、炎症が悪化して中耳炎や内耳炎に進行する危険があります。
症状が進むと平衡感覚が乱れ、頭が傾いたり、ふらついたり、顔の神経麻痺が出ることも。
重症化すると治療が長引き、繰り返しやすくなるため、早めの診察が大切です。
動物病院での治療
外耳炎の治療は、原因によって内容が変わります。
自己判断で耳掃除だけするのはNG!
耳の状態によっては掃除が逆効果になることもあるので、まずは診察を受けてから治療しましょう。

病院の耳掃除、ちょっと苦手だけどスッキリするんだよね。

ボクも耳掃除のあとスッキリ!でも綿棒で奥までグリグリはダメなんだよ。
おうちでできる予防とケア
外耳炎を予防するには、定期的な耳チェックと適切な耳掃除が大切です。

ララちゃん、これからも毎日お耳もチェックするね。

ありがと〜!もも〜

耳もお手入れすればイケワン・イケニャンになるにゃ!
まとめ
犬の外耳炎は身近な病気ですが、放置すると重症化するリスクが高いです。
「耳をかいてるな」「においがするな」と思ったら、早めに病院で診てもらいましょう。
日頃から耳の状態をチェックする習慣をつけることで、愛犬の健康を守ることができます。

今日のポイントは、耳のかゆみ・赤み・においを見逃さないこと!

これから毎週チェックしてくれるんだよね?

ボクも一緒にチェックするにゃ!
次回は「犬の耳掃除の正しいやり方と注意点」をご紹介予定です。お楽しみに!