高齢期の震えの原因と対処法

高齢期になって「震えるようになった」とおっしゃる飼い主さんが多くいらっしゃいます。

その原因はいつくか考えられます。

今回は高齢期に起きる震えの原因をいくつか紹介します

震えの原因として考えられること 

  • 記憶力低下
  • 認知能力の低下
  • 適応能力の低下
  • 心理的変化
  • 疾患などによる不快感

記憶力の低下について

動物は歳を重ねると記憶力が損なわれることがあります。

例えば、飼い主さんと遊んだり抱きしめてもらったりした嬉しい経験を忘れてしまい、それが飼い主さんへの信頼感の変化につながってしまうことがあります。

具体的には、信頼ができなくなったり、親密な気持ちを抱かなくなったりなどの変化が挙げられます。

認知機能の低下

人の認知症に似ており、ワンちゃんもネコちゃんも加齢に伴って発症しやすくなります。

見当識障害や不安の増大、睡眠パターンの変化やトイレの失敗など、さまざまな行動の変化を引き起こします。

夜になると歩き回り、日中の睡眠時間が長くなったりすることもあります。

適応能力の低下

おうちの環境の変化に適応しずらく、ストレスを感じることがあります。

具体的には、

新しい動物や赤ちゃんが加わるなどの家族構成の変化、

新しい家への引っ越しや部屋の模様替えなどの住環境の変化、

などがあります。

特に新しい動物が家族に加わると、ストレスにつながることがあります。

変化に脅威を感じ、マーキングをしたり新しい家族に対して攻撃的な兆候を示したり、

隠れたりといった行動を示す可能性があります。

また、新しい家への引っ越しもシニアの子にとってストレスになります。

引っ越し準備の期間から、食欲低下、発声の増加、過剰はグルーミングなどの不安の徴候がみらることがあります。

心理的変化

年齢を重ねるにつれて、不安や恐怖を強く感じるようになります。

例えば、白内障で目が見えにくくなってきて不安を常に感じていたり、

関節炎などで痛みを感じながら日々過ごしていたりなど、

おうちの人が気づかない間にも、

おうちの子が若い頃と比べて思うように行動できず、

不安や恐怖の元が発生しやすくなっているからです。

疾患などの不快感

見た目ではわからないような病気が潜んでいて、痛みや不快感で震えることがあります。

また、筋力の低下で震えることがあるのですが、

筋力低下の原因が、関節炎、変形性脊椎症など、

痛みがどこかに起きている可能性が多くあります。

まとめ

震えをよく見かけるようになったらまず動物病院で診てもらいましょう。

その際、下記のことを獣医さんに伝えましょう。

  • いつから症状が出ているのか
  • どんな時・何をしている時に震えるのか
  • 環境に変化が起きていないか
  • 食欲・元気・排泄は問題ないか
  • きっかけになるようなことはあったか

スマホで動画を撮って、実際震えている様子を見てもらうと、診断の助けになると思います。

おうちの子の快適ライフをサポートしてあげましょう♪

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