みなさん、こんにちは(^ ^)
今回は、**犬や猫の健康診断で行う「尿検査」**について、なぜ大切なのか、どんなことが分かるのか、さらに検査結果の見方まで、詳しくご紹介します。
尿検査はどんなことが分かるの?
尿検査は、血液検査と並んで健康診断の基本になる検査のひとつです。
尿を調べることで、
など、目に見えない体の異常を早く見つけることができます。
特に犬や猫は、体調不良を隠しやすい動物です。
飼い主さんが気づく前に異常をキャッチできるのが、尿検査の大きなメリットです。
ララちゃんとルルくんに聞いてみた!

ララちゃん、ルルくん、今度の健康診断で尿検査があるよ~

ワン? 尿検査って、何か分かるの?

そうだよ。腎臓や膀胱の状態だけじゃなくて、糖尿病や感染症のサインも見つけられるの。

ニャ~、ぼくたちって、体調悪くても我慢しちゃうからね。早く分かるなら安心だニャ〜

その通り!特にシニア期の子や、持病がある子は定期的な尿検査がすごく大切なんだよ。
なぜ早期発見が大切なのか
犬や猫の腎臓病・膀胱炎・糖尿病などは、初期にはほとんど症状が出ないことがあります。
「おしっこの色や量が変だな」と気づいた時には、すでに進行している場合も少なくありません。
尿検査は、こうした病気を**早期発見・早期治療につなげるための“カギ”**になる検査です。
飼い主さんができる準備
病院によっては、来院前に自宅で尿を採取して持参する場合もあります。
そのときは、清潔な容器に少量でも構いませんので採って持って行きましょう。
また、できるだけ新鮮な尿の方が正確に調べられます。
採取方法が難しい場合は、病院で直接採ってもらえるか確認すると安心です。
可能なら排泄を我慢させて来院しましょう。

ニャニャ、ぼくのおしっこももが持って行くの?ちょっと照れるニャ~

ワン!でも健康のためだから仕方ないね。

二人とも協力ありがとう。これで病気を早く見つけて、元気に過ごせるんだよ。
どのくらいの頻度で受けるのが理想?
若くて健康な犬・猫でも、年に1回の健康診断と尿検査が理想です。
7歳以上のシニア期に入ったら、半年に1回など、もう少しこまめにチェックすると安心です。
持病がある子は、かかりつけ医の指示に従って、もっと頻繁に行うこともあります。
尿検査結果の見方
尿検査の結果表には、たくさんの項目や略語が並んでいて「これって何?」と戸惑う飼い主さんも多いですよね。
基本的な項目と、その意味を知っておくと、獣医師からの説明も理解しやすくなります。
項目 | 内容・意味 |
---|---|
尿比重(USG) | 尿の濃さ。腎臓の濃縮機能や水分状態を反映します。薄すぎる・濃すぎると腎臓病やホルモン疾患が疑われることも。 |
尿pH | 酸性・アルカリ性の度合い。結石の種類や感染の有無に関係します。 |
蛋白(PRO) | 腎臓や泌尿器の炎症などで尿にタンパクが出ることがあります。 |
糖(GLU) | 糖尿病などで血糖が高くなると尿に糖が出ることがあります。 |
潜血(BLO) | 血尿のサイン。膀胱炎や結石、腫瘍などで見られることがあります。 |
ケトン(KET) | 糖尿病のコントロール不良や飢餓状態で増えることがあります。 |
ビリルビン(BIL) | 肝臓や胆道の異常を示すことがあります。 |
沈渣(顕微鏡検査) | 結晶(結石のもと)、細菌、白血球などを顕微鏡で確認します。 |
ララちゃん・ルルくんの結果チェック!

ララちゃん、今日は尿比重がしっかりしてて、問題ないって言われたよ!

ワン!良かった~。安心したワン!

ルルくんは、結晶が見つからなかったって。結石の心配なしだって。

ニャ~、よかったニャ〜。ホッとしたニャ〜
検査項目ごとの意味を知っていると、病院での説明も分かりやすくなります♪獣医師の説明が分からなければ、遠慮なく質問しましょう!
検査後、獣医師に確認しておくポイント
まとめ
尿検査は、愛犬・愛猫の“見えない体調”をチェックする大切な検査です。
腎臓や膀胱の病気だけでなく、糖尿病や代謝異常など、さまざまな疾患を早く見つけることができます。
「まだ元気だから大丈夫」と思わずに、定期的な健康診断・尿検査を習慣にすることが、長く元気で過ごすための第一歩です。

ララちゃん、ルルくん、これからも健康診断がんばろうね!

ワン!もも、ありがとう!

ニャ~、これでぼくたちもっと元気に過ごせるニャ。
飼い主さんも、ぜひこの機会に尿検査の重要性を見直して、愛犬・愛猫の健康を守ってあげてくださいね。
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