「水をよく飲む」は病気かも!

おうちの子、たくさん水を飲んでいませんか?

「最近、水の減りが早いなぁ」と感じたら、もしかしたらそれは体からのSOSかもしれません。

ワンちゃんがよく水を飲む理由と、その背後にある病気についてわかりやすく解説します。

正常な水分摂取量の目安は?

  • 体重1kgあたり50〜60ml が1日飲水量の一般的な目安
  • 例)5kgの小型犬 →1日 約250〜300ml
  • 食事に水分(ウェットフード)が多ければ、飲水量は減る傾向

水をよく飲むときに疑うべき病気

疑われる病気主な症状補足
慢性腎臓病多飲・多尿、体重減少、食欲不振、嘔吐シニア犬に多い。腎臓が水分を再吸収できず、おしっこが薄くなる
糖尿病多飲多尿、体重減、食欲増加血糖値が高くなり、尿と一緒に水分も失われる
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)多飲・多尿・多食、腹部膨満、脱毛ホルモンバランスの異常。中高齢の犬に多い
子宮蓄膿症(未避妊メス)多飲・元気消失・膿のような膣分泌物命に関わる。発熱や嘔吐が出ることも
高カルシウム血症多飲・元気消失腫瘍性疾患(リンパ腫など)や中毒が原因になることも

気をつけて見てほしいチェックポイント

  • 飲水量を1日ごとに測ってみる
  • 尿の色・回数・ニオイなどを観察
  • 体重の変化(減っていないか)
  • 食欲の有無、吐いたり下痢していないか
  •  飲み水の種類を変えていないか(夏場の気温上昇にも注意)

受診の目安と病院での検査

「ただの水の飲みすぎ」で済ませず、以下のようなときは早めに病院へ!

  • 体重が減っている/急に痩せた
  • おしっこの量が急増・色が薄い
  • 吐く/食べない/だるそうにしている

たくさんの病気が考えられるため、病院での主な検査項目も多くなります。

  • 血液検査(腎臓・肝臓・血糖・電解質・ホルモン測定)
  • 尿検査(比重・タンパク・糖)
  • 超音波検査(腎臓・副腎・子宮)

おわりに

おうちの子が「お水をよく飲む」と感じたらすぐ受診しましょう。

場合によっては命に関わる病気のことがあります。

おうちの子がこれからも健康で幸せに過ごせるよう、ぜひ今日から飲水量チェックを始めましょう。

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