
ここ数日、本当にネコ風邪の子が多いなぁ…
勤務から戻ってきて、温かいお茶を飲みながらつぶやくと、ララちゃんが顔を出してこちらを見つめました。
最近、動物病院では 来院猫ちゃんの約50%がネコ風邪 という日が続いています。
冬の始まりや季節の変わり目は流行しやすい時期とはいえ、ここまで多いと心配です。

えっ、そんなに?
ルルくんがしっぽをふわっと膨らませながら驚きます。

うん。今の季節は特に流行りやすいんだよ。
と私が答えると、ララちゃんがブランケットの中から

みんな早く元気になるといいね〜
と優しく声をかけてくれました。
◆ ネコ風邪ってどんな病気?

ネコ風邪とは、主に 猫ヘルペスウイルス や 猫カリシウイルス が原因の
「猫の上部気道感染症」の総称です。
症状は、
など、風邪のような症状が中心です。
◆ ワクチンを打っていても風邪をひくの?

実は、ワクチン接種済みの猫ちゃんでもネコ風邪を発症することがあります。
ここが意外なポイントで、飼い主さんからよく相談を受けます。
猫のワクチンは、
「感染を100%防ぐ」ものではなく「重症化を防ぐ」ためのもの。
そのため…
こういう状況では症状が出ることがあります。
でも、ワクチンを打っている子は 症状が軽く済む 可能性がとても高いです。
重い肺炎やひどい角膜炎になるリスクがぐっと下がり、
回復も早くなることが多いんです。

ワクチンって意味あるんだね?

もちろんだよ。もし打ってなかったら、もっと大変になっていたかもしれないからね。

ワクチンって大事なんだね〜
◆ ネコ風邪が“すぐうつる”理由

ネコ風邪のウイルスはとても感染力が強く、
こうした日常の動作でも、簡単に広がってしまいます。
特に多頭飼いのおうちや、保護猫出身の子は注意が必要です。
◆ 最近の来院で多かった症状
病院に来た猫ちゃんたちは、
こんな症状が目立ちました。
「昨日までは元気だったのに…」
「一匹が風邪をひいたら、次々に広がって…」
そんな飼い主さんの声が本当に多いです。
◆ 重症化を防ぐポイント

❏ ① 「あれ?」と思ったら早めに受診
ネコ風邪は悪化すると
肺炎・角膜炎・口内炎 に進むことがあります。
❏ ② 食欲チェックは必須
鼻が詰まるとにおいが分からず、食事を拒む子が多いです。
24時間以上食べないのは要注意。
❏ ③ 多頭飼いは隔離がベスト
風邪の子はできるだけ別室に。
食器・トイレも分けると安心です。
❏ ④ 暖かい環境づくり
室温22〜24℃、湿度は50%前後が理想。
寒さや乾燥は症状悪化の原因になります。
◆ 飼い主さんへメッセージ

ここ最近、ネコ風邪の子が急増しています。
でも、飼い主さんが「いつもと違う」と早く気づいてあげることで、
多くの猫ちゃんが軽度で済んだり、早く治ったりします。
ルルくんがそっと寄り添いながら

みんな元気になりますように…
と願うと、
横でララちゃんが

寒い日はあったかくして、おいしいごはん食べよう!!
とほっこり。
どうかみなさんのおうちのネコちゃんが、
この季節も元気に過ごせますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おうちの子とご家族のみなさんが健やかな毎日を送れますように。



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