モルモットの心筋症とは?気づきにくい初期症状・原因・治療について解説

モルモットが、

「最近、あまり動かなくなった気がする」

「呼吸がいつもより速い?」

「食欲が少し落ちている……」

そんな変化がみられると心配になりますよね。

モルモットでは、心筋症をはじめとする心臓の病気がみつかることがあります。

しかし、モルモットは体調不良を分かりやすく表さないこともあり、心臓病の症状も呼吸器疾患などほかの病気と似ているため、症状だけで判断することはできません。

今回は、モルモットの心筋症でみられる症状や原因、検査、治療、受診の目安について解説します。


モルモットの心筋症とは?

心筋症とは、心臓を動かしている筋肉(心筋)に異常が起こり、心臓の働きが低下する病気の総称です。

モルモットでも心筋症は報告されており、心エコー検査によって、

  • 肥大型心筋症
  • 拡張型心筋症
  • 拘束型心筋症

などが診断されることがあります。

心臓の働きが低下すると、全身へ十分に血液を送り出せなくなったり、肺や胸腔などに液体がたまったりして、呼吸状態に影響することがあります。


モルモットの心筋症でみられる症状

心筋症では、最初から明らかな症状が出るとは限りません。

飼い主さんが気づく変化としては、次のようなものがあります。

  • 呼吸が速い・苦しそう
  • 以前より動かない
  • 元気がない
  • 食欲が落ちる
  • 体重が減る
  • 疲れやすそうにみえる

モルモットの心疾患80例を調べた報告では、呼吸困難、元気消失、食欲不振などが臨床症状として確認されています。

ただし、これらは心筋症だけにみられる症状ではありません。

呼吸器疾患や痛み、消化器疾患などでも似た変化が起こるため、「呼吸が速い=心筋症」と自己判断しないことが大切です。


初期症状を見逃さないために

モルモットの心臓病は、日常生活のちょっとした変化から気づくことがあります。

たとえば、

「いつもなら牧草を食べに来るのに来ない」

「部屋んぽですぐ休むようになった」

「寝ている時間が増えた」

「安静にしているのに呼吸がいつもより速い」

といった変化です。

「年齢のせいかな」「今日は眠いだけかな」と思うような小さな変化でも、何日も続いたり、ほかの症状を伴ったりする場合には注意しましょう。

普段からその子の食欲・体重・活動量・呼吸の様子を知っておくことが、異変の早期発見につながります。


心筋症の原因は?

モルモットの心疾患については、犬や猫ほど多くの研究が行われておらず、心筋症の原因が明確に分からないケースもあります。

また、「心臓病=心筋症」ではありません。

モルモットでは心筋症以外にも、肺性心、心嚢液貯留、先天性心疾患、弁膜疾患などが報告されています。

そのため、症状だけで病名や原因を判断することはできません。

近年では、特定のタイプの心筋症について遺伝的要因の可能性を示した報告もありますが、まだ十分な研究が必要な段階です。


どのような検査をするの?

心臓病が疑われる場合には、状態に合わせていくつかの検査を組み合わせて評価します。

聴診

聴診器を使って心音や呼吸音を確認します。

心雑音などがみつかることがあります。

ただし、心雑音が聞こえないからといって心臓病を完全に否定できるわけではありません。

レントゲン検査

胸部のレントゲン検査では、

  • 心臓の大きさ
  • 肺の状態
  • 胸水の有無

などを確認します。

心疾患のモルモットでは、心拡大や胸水、肺野の異常などが報告されています。

心エコー検査

超音波を使って、心臓の形や動き、心筋の厚さ、心腔の大きさなどを評価する検査です。

心筋症のタイプや心臓の機能を評価するうえで重要な検査となります。

心電図検査

必要に応じて、心拍数や心臓のリズムなどを調べます。


モルモットの心筋症の治療

治療方法は、心筋症のタイプや心臓の状態、心不全の有無などによって異なります。

心不全によって肺や胸腔などに液体がたまっている場合には、余分な水分を排出する目的で利尿薬などが使用されることがあります。

また、心臓の状態に応じて心臓の働きをサポートする薬などが検討される場合もあります。

ただし、モルモットの心疾患に対する治療研究はまだ限られており、犬や猫などほかの動物で得られた知見を参考に治療が行われることもあります。

薬の種類や量を飼い主さんの判断で変更したり、人やほかのペットの心臓薬を与えたりすることは絶対に避けましょう。


自宅でできることは?

心筋症と診断された場合には、投薬だけでなく毎日の小さな変化を観察することも大切です。

特にチェックしておきたいのは、

  • 食欲
  • 体重
  • 活動量
  • 呼吸の様子
  • 排泄
  • 薬をきちんと飲めているか

などです。

体重はできるだけ同じ条件で定期的に測定しておくと、変化に気づきやすくなります。

また、心臓や呼吸に負担がかかっている子では、無理に運動させたり、必要以上に追いかけて捕まえたりせず、落ち着いて過ごせる環境を整えてあげることも大切です。



こんな症状があったら早めに動物病院へ

次のような変化がみられる場合は、様子を見続けず動物病院へ相談しましょう。

  • 呼吸が明らかに速い
  • 呼吸が苦しそう
  • ほとんど動かない
  • 食べない
  • 急にぐったりした
  • いつもと明らかに様子が違う

特に呼吸が苦しそうな場合は、何度も抱き上げたり長時間観察したりすることが負担になる場合があります。

できるだけ興奮させず、モルモットを診療できる動物病院へ早めに連絡しましょう。


まとめ|心臓病は「いつもとの違い」に気づくことが大切

モルモットの心筋症は、初期には分かりやすい症状がみられないこともあります。

だからこそ、

「なんとなく元気がない」

「以前より動かない」

「呼吸の様子がいつもと違う」

といった小さな変化を見逃さないことが大切です。

毎日のごはんの時間やお掃除、抱っこ、体重測定などは、モルちゃんの体調を確認できる大切な時間でもあります。

「いつもと違うな」と感じたときは、早めに獣医師へ相談してくださいね。

大切なモルちゃんが、毎日元気に穏やかに過ごせるよう、日頃からよく観察してあげましょう。

🍀モルちゃんに関するオススメ記事はこちら👇

モルモットのお腹が張っている!鼓腸の原因・危険なサイン・受診の目安を解説
モルモットのお腹が張っているときに考えられる原因とは?消化管の動きの低下やガス、食欲低下との関係、うんちのチェックポイント、危険なサイン、動物病院を受診する目安についてわかりやすく解説します。
モルモットにしこりを見つけたら?考えられる原因と受診の目安を解説
モルモットの体にしこりを見つけたらどうする?膿瘍や腫瘍、リンパ節の腫れなど考えられる原因や、しこりを見つけたときのチェックポイント、動物病院を受診する目安についてわかりやすく解説します。
モルモットのビタミンC不足に注意!不足するとどうなる?症状と予防法を解説
モルモットを飼っていると、「ビタミンCが大切」と聞くことがありますよね。実はモルモットは、体内でビタミンCを十分に作ることができないため、毎日の食事から摂る必要があります。不足した状態が続くと、元気や食欲がなくなったり、動きたがらなくなった…

⭐️楽天ROOMでおすすめのモルちゃん用品を紹介しています♪

モルちゃんとの暮らしで「これ便利!」と思った飼育用品を楽天ROOMで紹介しています。

牧草やペレット、体重管理用品、ケージ用品などを探している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ももブログ|ペット暮らし のROOM – 欲しい! に出会える。
🐾 犬・猫・モルモット・ハムスターとの暮らしを楽しみながら、「買ってよかった!」と思えるアイテムを紹介しています♪実際に使ってよかったものや、ブログで紹介しているおすすめ商品を中心に掲載しています✨📖 ブログはこちらぜひお買い物の参考にして…

コメント

タイトルとURLをコピーしました