「モルモットの牧草って、チモシー以外にもあるの?」
「アルファルファとチモシーは何が違う?」
「オーツヘイって主食にしてもいいの?」
モルモット用の牧草を探していると、チモシー・アルファルファ・オーツヘイ・オーチャードグラスなど、いろいろな名前を見かけますよね。
同じ「牧草」でも、種類によって繊維質・たんぱく質・カルシウムなどの栄養面や、香り・硬さ・食べやすさに違いがあります。
モルちゃんの年齢や体調、好みに合わせて牧草を選ぶためにも、それぞれの特徴を知っておくことはとても大切です。
この記事では、モルモットに使われる代表的な牧草について、愛玩動物看護師の視点も交えながらやさしく解説します🐹🌿
※牧草の栄養成分は、品種・産地・生育状況・刈り取り時期・製品などによって変わります。この記事の比較は、牧草の種類ごとの一般的な傾向として参考にしてください。
モルモットにとって牧草が大切な理由

モルモットの食事で、とても大切なのが牧草です。
「お腹いっぱいになるための食べ物」というだけではありません。
モルモットは繊維質の多い食事をとることで、消化管の正常な働きを維持しています。
さらに、モルモットの歯は生涯伸び続けます。
牧草を奥歯ですりつぶすように何度も噛むことは、歯の健康を維持するうえでも重要です。
そのため、健康な成体のモルモットでは、牧草をいつでも食べられる環境を整えてあげることが基本になります。
モルモットが食べる代表的な牧草6種類

今回比較するのはこちらです。
| 牧草 | 分類 | 繊維質 | たんぱく質 | カルシウム | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| チモシー | イネ科 | 高め | 低〜中程度 | 低め | 定番。成体の主食に使いやすい |
| アルファルファ | マメ科 | 中程度 | 高め | 高い | 栄養価が高く成長期などに使われる |
| オーツヘイ | イネ科 | 高め | 比較的低め | 比較的低め | 香りや食感がチモシーと異なる |
| オーチャードグラス | イネ科 | 高め | 中程度 | 低〜中程度 | 葉が柔らかく食べやすい傾向 |
| イタリアンライグラス | イネ科 | 中〜高程度 | 中程度 | 低〜中程度 | 香りがよく好む子もいる |
| メドウヘイ | 主にイネ科などの混合 | 製品による | 製品による | 製品による | 複数種類の草が含まれることがある |
「どの牧草が一番いい」というよりも、モルちゃんの年齢・健康状態・食べ方に合わせて選ぶことが大切です。
それぞれ詳しく見てみましょう。
チモシーの栄養と特徴

モルモットの牧草として最もよく知られているのが「チモシー」です。
チモシーはイネ科の牧草です。
繊維質をしっかり摂りやすく、アルファルファなどのマメ科牧草と比べると、一般的にたんぱく質やカルシウムが低めです。
そのため、健康な成体モルモットの毎日の牧草として広く利用されています。
チモシーの特徴
そして、チモシーには「1番刈り」「2番刈り」「3番刈り」があります。
1番刈り
その年に最初に収穫されるチモシーです。
茎が太く硬めで、穂が入っていることも多く、繊維質が豊富な傾向があります。
しっかり噛んで食べられるモルちゃんには、まず選択肢にしたい牧草です。
2番刈り
1番刈りのあとに再び伸びたものを収穫します。
1番刈りより茎が細く、葉が多く柔らかい傾向があります。
「1番刈りは硬くてあまり食べない」というモルちゃんが、2番刈りなら食べてくれることもあります。
3番刈り
さらに後に収穫されたもので、葉が多く柔らかい傾向があります。
食べやすい一方、硬い茎をしっかり噛む機会が少なくなることもあるため、その子の食べ方や歯の状態を見ながら選びましょう。
アルファルファの栄養と特徴

アルファルファは、チモシーとは大きく性質が異なる牧草です。
最大の違いは、アルファルファはマメ科の植物ということ。
一般的にチモシーなどのイネ科牧草よりも、
という特徴があります。
そのため、成長期のモルモットなど、より多くの栄養を必要とする時期に利用されることがあります。
アルファルファ=悪い牧草ではありません
「カルシウムが多いからアルファルファはダメ」
と思われることがありますが、アルファルファ自体が悪い牧草というわけではありません。
大切なのは、どんなモルちゃんに、どの時期に、どのくらい与えるかです。
成長期の子と健康な成体では必要な栄養バランスが異なります。
反対に、健康な成体にアルファルファを主な牧草として長期間与える場合は、たんぱく質・エネルギー・カルシウムなどを過剰に摂取しないよう、食事全体のバランスを考える必要があります。
モルファームでは、赤ちゃんモルちゃんにはアルファルファを取り入れ、生後2か月くらいをひとつの目安にしています🐹🌿
ただし、成長や体調には個体差があります。
年齢だけで機械的に切り替えるのではなく、体重や食事内容なども確認しながら考えてあげましょう。
オーツヘイの栄養と特徴

オーツヘイは、燕麦(オーツ)を乾燥させたイネ科の牧草です。
チモシーとは香りや食感が異なるため、チモシーをあまり食べないモルちゃんが興味を示すこともあります。
オーツヘイの特徴
ただし、オーツヘイには穂や種子部分が含まれる製品があります。
成熟した穂や種子を多く食べると、牧草の葉や茎だけを食べる場合とは栄養バランスが変わってくるため、製品の状態を確認して使いましょう。
オーチャードグラスの栄養と特徴

オーチャードグラスは、日本では「カモガヤ」とも呼ばれるイネ科の植物です。
チモシーと同じイネ科ですが、葉が柔らかく、香りや食感にも違いがあります。
オーチャードグラスの特徴
「牧草は食べてほしいけれど、硬いチモシーをあまり食べてくれない」
そんなモルちゃんの選択肢のひとつになります。
ただし、柔らかい牧草だけを選んで食べている場合、歯に問題があって硬いものを食べられなくなっている可能性もあります。
以前は硬い牧草を食べていたのに急に食べなくなった場合は、「好き嫌いかな?」だけで済ませず、口や歯の状態にも注意しましょう。
イタリアンライグラスの栄養と特徴

イタリアンライグラスもイネ科の牧草です。
日本でも栽培されており、生牧草として販売されることもあります。
香りがよく、好んで食べるモルちゃんもいます。
イタリアンライグラスの特徴
生牧草と乾燥牧草では水分量が大きく違います。
「同じイタリアンライグラスだから同じ」と考えるのではなく、生なのか乾燥しているのかも確認しましょう。
メドウヘイの栄養と特徴

メドウヘイは、チモシーやアルファルファのように「ひとつの植物の名前」として扱われる牧草とは少し違います。
牧草地に生えているさまざまな草を刈り取って作られ、複数種類の植物が含まれている製品があります。
そのため、商品によって中身や栄養バランスに違いがあります。
メドウヘイの特徴
購入するときは「メドウヘイ」という名前だけを見るのではなく、原材料や成分表示も確認すると安心です。
チモシーとアルファルファは何が違う?

特に迷いやすい2種類を比較してみましょう。
| 項目 | チモシー | アルファルファ |
|---|---|---|
| 植物の分類 | イネ科 | マメ科 |
| 繊維質 | 高め | 中程度 |
| たんぱく質 | 比較的低め | 高め |
| カルシウム | 比較的低め | 高い |
| エネルギー | 比較的低め | 高め |
| 主な使い方 | 健康な成体の主食 | 成長期など |
一番覚えておきたいのは、
「チモシー=イネ科」
「アルファルファ=マメ科」
という違いです。
同じ牧草でも栄養的な特徴がかなり違います。
モルちゃんの年齢に合わせて牧草を選ぼう

赤ちゃん・成長期
成長期は、体を作るために成体より多くの栄養を必要とします。
そのため、アルファルファなど栄養価の高い牧草が利用されることがあります。
ただし、ペレットにもアルファルファが使用されている場合があります。
牧草だけを見るのではなく、ペレットや野菜なども含めた食事全体で考えましょう。
健康な大人のモルちゃん
健康な成体では、チモシーなどのイネ科牧草を中心に、十分な繊維質を摂取できる食事が基本です。
オーツヘイやオーチャードグラスなどを取り入れ、食べる牧草の選択肢を増やす方法もあります。
シニアのモルちゃん
年齢を重ねても牧草は大切です。
ただし、以前より牧草を食べなくなった場合に、
「年を取ったから仕方ない」
と決めつけないことも大切です。
歯の問題や体調不良によって食べられなくなっていることもあります。
食べる量の減少と一緒に体重が落ちていないか、毎日の様子を確認してあげましょう。
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アメリカ産・カナダ産・北海道産のチモシーをはじめ、アルファルファ、オーツヘイ、クレイングラス、ウイートヘイ、バミューダヘイ、スーダングラスなど、いろいろなタイプを一度に試せるのが魅力です。
牧草は種類だけでなく、産地や刈り取り時期、硬さや香りによってもモルちゃんの好みが分かれることがあります。
いきなり大袋を購入して「全然食べてくれなかった…」となる前に、少量ずつ食べ比べてお気に入りを探せるのはうれしいポイント✨
「チモシーが苦手」と思っていた子でも、種類を変えると食べてくれることもあります。
おうちのモルちゃんの「これ好き!🐹💕」を探してみたい方におすすめです。
※アルファルファなどはチモシーとは栄養的な特徴が異なります。年齢や健康状態に合わせて、主食として適した牧草を選んであげましょう。
牧草は1種類だけじゃないとダメ?

必ずしも「この牧草だけ」と決める必要はありません。
チモシーを中心にしながら、
「オーチャードグラスも少し混ぜてみよう」
「オーツヘイを入れたらよく食べる!」
など、その子が喜んで食べる牧草を探すのもひとつの方法です。
ただし、アルファルファのように栄養的な特徴が大きく異なる牧草を混ぜる場合は注意が必要です。
単純に「牧草なら全部同じ」と考えず、種類ごとの特徴を理解して使い分けましょう。
牧草を選ぶときは「栄養」だけでなく「食べるか」も大切

どんなに理想的な牧草を用意しても、モルちゃんが全く食べてくれなければ十分な繊維質を摂ることができません。
モルちゃんにも好みがあります。
など、本当にさまざまです🐹
栄養成分だけで選ぶのではなく、**「この子がしっかり食べてくれるか」**も大切なポイントです。
いくつかの牧草を試しながら、おうちのモルちゃんのお気に入りを探してみてくださいね🌿
牧草を急に食べなくなったときは注意

昨日までよく食べていたモルちゃんが、突然牧草を食べなくなった場合は注意が必要です。
特に、
といった変化がある場合は、単なる牧草の好き嫌いではない可能性があります。
モルモットは体調不良を隠すことがあるため、「もう少し様子を見よう」と長く待たず、異変を感じたらモルモットを診察できる動物病院へ相談してください。
まとめ|牧草によって栄養や特徴はこんなに違う🌿

モルモットが食べる牧草には、さまざまな種類があります。
🌿 チモシー
繊維質が豊富で、健康な成体の主食として使いやすい定番牧草。
🌿 アルファルファ
マメ科で、たんぱく質・カルシウム・エネルギーが高め。成長期などに利用されます。
🌿 オーツヘイ
イネ科で、チモシーとは違った香りや食感を楽しめます。
🌿 オーチャードグラス
柔らかい葉が多く、硬い牧草が苦手な子の選択肢にも。
🌿 イタリアンライグラス
香りがよく、生牧草として楽しめることもあります。
🌿 メドウヘイ
いろいろな草が含まれることがあり、製品によって特徴や栄養が異なります。
牧草は「どれが一番いい?」だけで考えるのではなく、
年齢・体調・栄養バランス、そしてモルちゃん自身がしっかり食べてくれるか
を考えて選ぶことが大切です。
毎日たくさん牧草を食べて、元気に過ごしてもらいたいですね🐹💕🌿
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