「気づいたらフリースをガジガジ…」「ほつれて糸が出ていて心配」
そんな悩みを抱える飼い主さん、とても多いです。
ふわふわのフリースは、猫にとって“つい噛みたくなる素材”。
でも、場合によっては 誤飲の危険 や ストレスのサイン が隠れていることもあります。
この記事では、
猫がフリースを噛む理由 と 安全にやめさせる方法 を、動物看護師としての経験を交えながらやさしくまとめました🐾
猫がフリースをかじる主な理由

① 子猫のときの名残・吸引行動
子猫の頃に布を吸ったり噛んだりしていた子は、大人になっても続くことがあります。
フリースは柔らかいので、安心して甘えたい気持ちの表れのことも。
② ストレス・不安
環境の変化、来客、音、同居猫との関係などでストレスがたまっていると、
「とりあえず噛む」という行動に出やすくなります。
③ 退屈・エネルギー不足
若い猫に多い理由です。
遊ぶ時間が足りないと、身近な布や毛布を噛んで発散してしまいます。
④ 歯・口の違和感
歯の生え変わり、口内トラブル、歯周病の痛みなどで「ムズムズした違和感」を紛らわそうとして噛むことも。
⑤ 狩りごっこ(本能)
フリースの質感や動きが“獲物っぽい”と、狩猟本能が刺激されて噛みつくことがあります。
フリースをかじると何が危険?

● 糸や布片の誤飲
ほつれた糸を飲み込むと、腸閉塞 や 開腹手術 が必要になるケースも…。
● 布への執着が強まる
噛むたびに“気持ちよさ”が強化され、習慣化してやめにくくなります。
● 原因が体調不良の場合も
口内炎、歯の痛み、ストレスなど「サイン」の可能性を見落とすこともあります。
今日からできる安全な対処法

① フリースを猫の届かない場所へ
まずは 環境調整が最優先。
ベッド・ソファの上に置きっぱなしにしないことが大切です。
② 噛んでもいいおもちゃを用意
・けりぐるみ
・噛む専用のおもちゃ
・布製より“ほつれにくい素材”
など、「代わりの安全なおもちゃ」を与えます。
③ 遊ぶ時間をしっかり確保
1回5〜10分でOK。
猫じゃらしで“本気の狩りごっこ”をするとストレス発散になります。
④ 食事・生活リズムの見直し
空腹時間が長すぎたり、夜に暇を持て余すと噛み行動が増えることがあります。
ごはんの回数やタイミング調整も有効。
⑤ 歯・口のチェック
以下があれば一度診察がおすすめです。
⑥ ストレス源を取り除く
環境の変化・騒音・多頭飼いの場合の関係性など、「猫が不安に感じるポイント」を減らしてあげましょう。
📝 飼い主さんが気をつけたいポイント
🐾 まとめ

猫がフリースをかじるのは、
甘え・ストレス・遊び不足・歯の違和感・本能 などさまざまな理由があります。
どの子も決して「わるい子」ではなく、
気持ちをうまく言葉で伝えられないだけ なんですね。
まずは誤飲を防ぐために環境を整えつつ、
その子に合ったストレスケアや遊びを取り入れてあげてください。
今日もあなたと猫ちゃんの毎日が、あたたかく穏やかでありますように🐾


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