今回は、
「猫がフリース素材の毛布や服をガジガジかじって困ってます…」
という飼い主さんのご相談にお応えして、
猫がフリースをガジガジかじる理由と安全な対処法をお伝えしたいと思います。
猫がフリースをガジガジかじる5つの主な理由
1. 子猫の頃の「吸い付き行動(ウールサッキング)」の名残
- 離乳が早かった猫や甘えん坊の子に多く見られます
- フリースの柔らかさやぬくもりが「お母さんのおっぱい」の感覚に似ているため
2. ストレスや退屈
- 運動不足、環境の変化(引っ越し・来客・飼い主の不在)がきっかけに
- 不安や孤独感から安心感を求めて、かじる行動に出ることも
3. 匂いや飼い主のにおいへの反応
- 飼い主のにおいがついている服や毛布は、安心感につながります
- 「好きすぎてかじっちゃう」ことも…
4. 歯がかゆい・口の中に違和感がある
- 歯の生え変わり期の子猫や、口腔トラブル(歯石、歯肉炎など)があると、口を使いたがります
5. 遺伝的な傾向
- 特にシャム系やオリエンタル系の猫に多く見られると言われています
放っておくと危険なことも…
猫がフリースをガジガジしている時の安全な対処法5選
① フリース素材の物を片付ける
→ 届く場所に置かない・クローゼットや引き出しにしまうなど、物理的に予防!
② 噛んでOKなおもちゃを用意
→ 噛みごたえのある猫用おもちゃや「けりぐるみ」などを与えて、気をそらす
③ 遊びや運動の時間をしっかり確保
→ 退屈やストレスを減らすことで、噛む衝動を軽減
④ 安心できるスペースを作る
→ 高い場所、隠れられる場所など、落ち着ける環境を見直す
⑤ 繰り返し注意せず、静かに回収
→ 騒いだり怒鳴ったりすると、逆に「かまってもらえる」と思いクセに
猫がフリースをガジガジかじるのをやめさせたいときに実践してほしいこと
「かじらなくても安心・満足できる環境」を整えてあげることが大切です。
① 「代わりになるもの」を与える
【ポイント】:**“ダメ”を言うより、“こっちにしようね”**の感覚が大事!
② フリースに「苦手なにおい」をつける
③ 毎日のルーティンを安定させる
④ フリースや衣類は“見せない・置かない”
⑤ 無理に叱らない・騒がない
まとめ
猫がフリースをガジガジかじるのは、
単なるいたずらではなく、
本能・環境・気持ちの現れです。
大切なのは「やめさせる」ことよりも、
理由を見つけて安心させてあげること。
“心を満たしてあげる”工夫が、猫も飼い主さんもハッピーに過ごす近道です♪
日常の様子をよく観察して、その子に合った対処をしてあげましょう(^ ^)
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