モルモットを撫でていると、手や服に毛がたくさんついて「こんなに抜けて大丈夫?」と心配になることがありますよね。
モルモットも毛が生え変わるため、ある程度の抜け毛が見られることはあります。
一方で、地肌が見えるほど毛が抜けている、円形にハゲている、かゆそうにしているなどの場合は、皮膚のトラブルや病気が隠れている可能性もあります。
今回は、モルモットの毛が抜ける原因や、正常な抜け毛と注意したい脱毛の違い、動物病院を受診したいサインについて紹介します。
「最近ちょっと毛が薄くなったかも?」と感じている飼い主さんは、ぜひチェックしてみてくださいね。
モルモットの毛が抜けるのは大丈夫?

モルモットの毛が抜けているからといって、すべてが病気というわけではありません。
毛は少しずつ生え変わるため、撫でたときに毛がついたり、ケージの中に抜け毛が落ちていたりすることがあります。
特に、全身から少しずつ抜けていて、
- 地肌が目立たない
- 赤みやかさぶたがない
- 強くかゆがっていない
- 食欲がある
- 元気に過ごしている
といった場合は、毛の生え変わりによる抜け毛の可能性があります。
ただし、一部分だけ毛がなくなっている場合や皮膚に異常がある場合は注意が必要です。
モルモットの毛が抜ける主な原因

1.毛の生え変わり
健康なモルモットでも、古い毛が抜けて新しい毛に生え変わります。
室温や飼育環境によっても抜け毛の量には個体差があります。
ブラッシングしたときに毛が抜けても、皮膚に異常がなく、全体的に毛量が保たれているのであれば、過度に心配しなくてもよいことがあります。
ただし、「いつもの抜け毛」と決めつけず、毛が薄くなっていないかも一緒に確認しておきましょう。
2.ダニなどの外部寄生虫
モルモットの脱毛で注意したい原因のひとつが、ダニなどの外部寄生虫です。
寄生虫による皮膚トラブルでは、
などの症状が見られることがあります。
強いかゆみがあると、自分で体をかいたり噛んだりすることで、さらに皮膚を傷つけてしまうこともあります。
外部寄生虫が疑われる場合は、自己判断で犬猫用の駆虫薬などを使用せず、動物病院で診察を受けましょう。
3.真菌による皮膚トラブル
真菌(カビ)の感染によって、毛が抜けることもあります。
顔や耳の周辺などから脱毛が始まり、フケやかさぶたを伴うことがあります。
真菌の種類によっては人やほかの動物に感染する可能性もあるため注意が必要です。
脱毛部分を触ったあとは手を洗い、早めに動物病院へ相談しましょう。
4.ほかのモルモットに毛を噛まれている
多頭飼いをしている場合は、同居しているモルモットが相手の毛を噛んでしまうことがあります。
皮膚そのものには大きな異常がなくても、毛が不自然に短くなっていたり、一部分だけ毛が薄くなったりすることがあります。
頻繁に追いかけられている、エサや寝床を独占されているなどの様子がないかも確認しましょう。
相性や飼育スペース、隠れ家の数などを見直すことも大切です。
5.自分で毛を噛んでいる
ストレスや違和感などによって、自分の毛を噛んでしまうこともあります。
環境の変化や運動不足など、さまざまな要因が関係することがあります。
ただし、毛を噛む行動だけで「ストレスが原因」と判断することはできません。
皮膚疾患や痛みなどが隠れていないか、まずは確認することが大切です。
6.栄養状態の問題
モルモットの健康な皮膚や被毛を維持するためには、毎日の食事も重要です。
モルモットは体内でビタミンCを十分に合成できないため、食事から摂取する必要があります。
基本となる食事は、
牧草を中心に、モルモット用ペレットと適量の野菜
です。
食事内容に偏りがある場合や食欲が低下している場合は、被毛だけでなく全身の健康状態にも影響する可能性があります。
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7.ホルモンに関係する病気
特にメスのモルモットでは、卵巣の病気などに伴って脱毛が見られることがあります。
左右対称に脇腹付近の毛が薄くなるなど、皮膚病とは少し違った脱毛の仕方をすることがあります。
脱毛以外にも、
- お腹が張っている
- 乳頭周辺に変化がある
- 元気や食欲に変化がある
などが見られる場合は、動物病院へ相談しましょう。
こんな脱毛は病気を疑うサイン

「毛が抜けているけれど、様子を見ていいのかな?」
そんなときは、毛だけではなく皮膚とモルモットの様子を一緒にチェックしてみましょう。
特に注意したいのは、
といった変化です。
複数の症状が見られる場合はもちろん、脱毛だけでも範囲が広がっている場合は早めに相談しましょう。
毛が抜けていたら自宅でチェックしたいこと

モルモットの抜け毛に気づいたら、まず全身をやさしく観察してみましょう。
脱毛している場所
顔だけなのか、背中なのか、お腹なのか、左右対称なのかを確認します。
写真を撮っておくと、脱毛範囲が広がっているか比較しやすくなります。
皮膚の状態
毛をやさしく分けて、
赤み・フケ・傷・かさぶた
などがないか確認しましょう。
無理にかさぶたを剥がしたり、強くこすったりしないようにしてください。
かゆみ
いつもより頻繁に体をかいていないか確認します。
強くかいたり噛んだりしている場合は、皮膚トラブルが起きている可能性があります。
食欲とうんち
皮膚だけではなく、
牧草をいつも通り食べているか、うんちの量や大きさに変化がないか
も確認しておきましょう。
食欲低下はモルモットでは特に注意したい変化です。
体重
モルモットは見た目だけでは体調の変化に気づきにくいことがあります。
定期的に体重を測って記録しておくと、体調の変化を早めに見つける手がかりになります。
脱毛を見つけたときにやらないほうがよいこと

「皮膚が赤いから何か塗ってあげよう」と思うかもしれませんが、人用の薬や犬猫用の薬を自己判断で使用するのは避けましょう。
また、シャンプーをすれば治るとは限りません。
原因によって必要な治療が異なるため、脱毛や皮膚トラブルが続く場合は獣医師に診てもらうことが大切です。
特に強いかゆみや広範囲の脱毛がある場合は、早めに受診しましょう。
動物病院へ行くときに伝えたいこと

診察を受ける際は、
などを伝えるとよいでしょう。
自宅で撮影した写真や動画があれば、診察時に見せられるように準備しておくのもおすすめです。
毎日のチェックで皮膚の変化に気づこう

モルモットは全身が毛で覆われているため、小さな皮膚の変化は意外と見つけにくいものです。
毎日触れ合うときに、
「毛が薄くなっていないかな?」
「フケはないかな?」
「いつもよりかいていないかな?」
と軽く確認する習慣をつけておくと、変化に気づきやすくなります。
ブラッシングや体重測定のタイミングで皮膚の状態もチェックしてみてくださいね。
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日頃のブラッシングは、抜け毛を取り除くだけでなく、毛並みや皮膚の状態をチェックするよい機会にもなります。
特に換毛や抜け毛が気になる時期は、無理に引っ張らず、毛の流れに沿ってやさしくお手入れしてあげましょう。
まとめ

モルモットの毛が抜けていても、毛の生え変わりなどによる抜け毛であれば、大きな問題がないこともあります。
しかし、地肌が見えるほどの脱毛や強いかゆみ、赤み、フケ、かさぶたなどを伴っている場合は注意が必要です。
ダニなどの外部寄生虫や真菌、毛を噛む行動、栄養状態、ホルモンに関係する病気など、脱毛の原因はひとつではありません。
「いつもの抜け毛かな?」と思っても、脱毛範囲が広がっていないか、皮膚に変化がないかを観察してみましょう。
そして、気になる脱毛が続く場合や食欲・元気にも変化がある場合は、早めにモルモットを診てもらえる動物病院へ相談してくださいね。
毎日のちょっとしたチェックが、モルモットの体調変化に早く気づくきっかけになります。
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